【 お探し物は図書室まで / 青山美智子 】

お探し物は図書室まで 青山美智子 小説

 

2021年本屋大賞ノミネート作品!

 

ほっこり可愛らしい表紙

 

青山美智子 著

お探し物は図書室まで

 

 

青山美智子さんと言えば、【 木曜日にはココアを (宝島社文庫) 】が有名な作品ですよね。

このブログでも過去に紹介させていただいた【 3分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 】というショートストーリー集にも、「アンコール」という青山美智子さんの作品が収録されていました。

http://aya2020book.com/コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語/

 

青山美智子さんの作品って表紙がいつも可愛いミニチュア写真なんですよね!

ミニチュア写真の方はインスタでも人気の写真家、田中達也さんが手掛けたものだそうです。

田中達也さんの作品って、日常生活にあるものをミニチュアの世界に取り込むという普通じゃあり得ない光景がどこか面白くしっくりきてしまう!

そんな不思議な世界なんですよね。

 

今回の【 お探し物は図書室まで 】の表紙は今までとは少し異なり、作中に登場する羊毛フェルトの作品が並んでいる表紙。

さくだゆうこさんという、羊毛フェルトのデザイナーさんが作ったものだそうです。

 

また、背表紙には図書室や図書館にある本のように背ラベルのシールが貼ってあるようなデザイン!

手が込んでるなぁ。本棚に並べた時に、図書館から借りてきた本が紛れ込んでいるような錯覚。

面白いです!

 

お探し物は図書室まで あらすじ

 

 

お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?

悩める人々が立ち寄った小さな図書室。

不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。

『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

出典 : お探し物は図書室まで

 

 

偶然立ち寄った小さな図書室。

そこには、白熊のような大きな体の司書さんが…。

「何をお探し?」

という司書さんの温かい言葉で、普段言い出せない様々な悩みが不思議と吐き出せている。

そんな様々な悩みを抱える5人の登場人物。

司書さんにおすすめしてもらった意外な本と、可愛らしい付録で人生に変化が….。

 

本当に自分が求めているものは何なのか。

登場人物たちと一緒に、前向きに。

ポジティブな気持ちになれる作品です。

 

 

運命が変わる

 

 

誰にでもあると思う。

大なり小なり、こうモヤモヤと付きまとうなかなか晴れてくれない靄。

悩み葛藤不安

 

周りに助けを求めることも出来ず、かと言って解決できるような術は持っておらず。

何となくそのままダラダラと存在し続ける憎いやつ。

 

そんなモヤモヤをスッキリさせる手助けをしてくれるのが、この作中に出てくる図書室の司書さん。

小町さゆりさん。

可愛らしい名前とは打って変わって、白熊のように体の大きな彼女は、迷える仔羊を導いてくれる。

 

 

作品は、

一章 朋香 二十一歳 婦人服販売員

二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部

三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者

四章 浩弥 三十歳 ニート

五章 正雄 六十五歳 定年退職

 

と物語が進んでいく。

短編集のように見えて、至るところに繋がりが見えてくる構成も面白い作品でした。

年齢も環境も全く異なる5人。

何となーく、自分の境遇と重ねてみたりして、分かるーー!!と共感してしまったり。

 

一冊の本が、人の悩みを解決していく….。

というよりは、そこには普段気づけないヒントのようなものがあって、自分自身と向き合うことができる。

それが、靄を晴らしていく。

 

本が好きでよかった。

本が好きになる。

ちょっとした悩みがある人。

いつもダラダラとした日々を繰り返している人。

 

そんな人に読んでほしい一冊です。

 

 

 

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