【 硝子の塔の殺人 / 知念実希人 】

硝子の塔の殺人 知念実希人 小説

 

2022年本屋大賞ノミネート作品!

 

作家デビュー10年

 

知念実希人 著

硝子の塔の殺人

 

 

2020年度本屋大賞にノミネートしていた【 ムゲンのi 】が記憶に新しい。

現役の医師でありミステリー作家でもある知念実希人さん。

さすがお医者様。医療の知識を散りばめたミステリー作品も数多く、2014年に発行された【 仮面病棟 】はその後映画化もされていました。

私の中でも医療ミステリー作家というイメージが強い作家さんです。

しかし、今作【 硝子の塔の殺人 】は医療とはかけ離れたお話。

作品の帯には有名作家さんの名前が…。

ミステリー作品の知識が乏しい私が楽しめるのか、不安もありつつ手に取りました。

 

硝子の塔の殺人 あらすじ

 

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。

地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。

ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。

この館で次々と惨劇が起こる。

館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。

さらに、血文字で記された十三年前の事件……。

謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。

出典 : 硝子の塔の殺人

 

 

雪山にそびえ立つ硝子の塔。

そんなミステリーの舞台にもなりそうな怪しい塔のオーナー、神津島太郎。

彼はある日、様々な著名人をこの硝子の塔へと招待した。

 

神津島太郎(こうづしま たろう)

硝子の塔のオーナー。

加々見剛(かがみ つよし)

ミステリー嫌い?の刑事。

酒泉大樹(さかいずみ たいき)

硝子の塔に仕える料理人。

一条遊馬(いちじょう ゆうま)

主人公の医師。

碧月夜(あおい つきよ)

ミステリーマニアの名探偵。

巴円香(ともえ まどか)

硝子の塔に仕えるメイド。

夢読水晶(ゆめよみ すいしょう)

メディアに引っ張りだこの霊能力者。

九流間行進(くるま こうしん)

人気ミステリー作家。

左京公介(さきょう こうすけ)

人気月刊誌も手がける編集者。

老田真三(おいた しんぞう)

硝子の塔に仕える執事。

 

著名人が集って賑やかな館で事件は起きる。

そしてそれはきっかけにすぎず、悲劇の幕開けとなる。

外部との連絡も途絶え雪山から身動きが取れない人々。

何故彼らは硝子の塔に招待されたのか。

様々な謎が絡み合い少しづつ解かれていく。

 

名作ミステリーのオンパレード

 

恥ずかしながら、あまりミステリー作品に詳しくない私です。

それでもここ最近はおすすめしていただいて読む機会も増えてきたのですが。

(ありがたや!!)

そんな私でも分かる名作のタイトルや作家の名前がいたるところに!

ミステリを愛するすべての人へ

の帯にもなるほど。

また、登場人物の中には熱狂的なミステリーマニアがいたりと物語中にも、色んなミステリー作品にまつわるお話が飛び交います。

そして硝子の塔のオーナーである神津島もそんなマニアでありコレクターの一人。

塔の中には読者にも分かるようなあのコレクションが…?

もっと詳しければ楽しめる部分も増えたのかなと悔しくなりました。

しかし、これを機会に読みたい作品が増えたことも事実。

 

そして、作者によるミステリー愛てんこ盛りなのはもちろんですが、

ミステリー初心者の私でも楽しめる謎解きがしっかりありました。

物語は一つの事件の犯人視点で始まります….。

この倒叙ミステリーで話が進んでいくと思いきや!?

物語は思わぬ方向に。

是非、みなさんも「作者からの挑戦状」にチャレンジしてみてほしいです。

 

 

https://twitter.com/Aya2020book

 

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