【 ナミヤ雑貨店の奇蹟 / 東野圭吾 】

ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾 小説

ナミヤ雑貨店

 

とある家に忍び込み、悪事を働いた若い3人の男性。

逃げ込んだ古い家。

そこはかつて、人々の悩み相談を請け負う街の雑貨店だった。

今は廃屋になっている古い建物「ナミヤ雑貨店」。

来るはずの無い郵便が、雑貨店の3人の元へとやってくる。

それは過去からの悩み相談の手紙…。

不思議なことに、時空の歪みが生じて、過去とやりとりが出来るようになる。

次第に明かされていく、雑貨店の秘密…。

3人がたどり着く驚くべき奇蹟とは。

 

 

東野圭吾のいつもとは一味違う、感動のミステリー

ラストに待ち受ける伏線回収に、読む手が止まらなくなるはず!

 

悩み相談

 

今は亡き雑貨店の主人、浪矢 雄治なみや ゆうじ

名前から付けた店名は、ナミヤ=悩みと勘違いされてふざけた悩み相談が届くことになります。

回答を店先に張り出したところ、真面目な悩みも届くように。

悩み相談の噂は次第に広がり、沢山の人がお世話になることに。

 

 

シャッターの郵便口に悩み相談の手紙を入れると、翌日には店横の牛乳箱に店主からの回答が返ってくるというシステム。

一生懸命に悩み相談にのる店主の浪矢。

ある日、一つの事件でその回答が本当に正しいものなのかと悩むことになります。

果たして、今までの回答は人を救うことはできているのか。

そして、数々の奇跡が巻き起こっていきます。

 

怒涛の伏線回収

 

「ナミヤ雑貨店」を軸に、相談者たちの視点で話は進んでいきます。

悩みの内容も、相談者も、バラバラのお話。

しかし、そんな悩み相談が少しづつ一つに繋がっていく

数々の悩みには実は共通点があったのです。

32年という長い歳月を飛び越えて、「ナミヤ雑貨店」の秘密が明かされていく。

偶然にも「ナミヤ雑貨店」に逃げ込んできた3人は、驚くべき真実にたどり着きます。

現実離れした、SFファンタジー要素を含んだ物語。

「まさか」と「まさか」が繋がる。

この不思議な感覚を是非【 ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) 】で体験してみてください。

 

映画版「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

 

2017年9月に山田涼介さん主演で、映画化されています。

アマゾンプライムに作品があったため、私も観てみました。

浪矢 雄治役の西田敏行さんが熱心に悩み相談を受ける場面は、特に感動的でした。

しかし、原作がかなり複雑な内容なため、2時間に集約するのはなかなか難しいよな。というのが印象的でした。

原作を読んでいたため、楽しめました。

映画版を観る際は、是非原作をチェックしてからをお勧めします!

そして映画版では、原作では触れていない、登場人物のその後がラストに流れます。

そんな部分も見どころです。

 

また、驚くことにこの作品、中国版の映画もあるみたいです。

特別ゲストに、ジャッキー・チェンが出演しているという豪華さ!

中国版は観ていないため、すごく気になるところ。

 

映画だけではなく、舞台やミュージカルにもなっているほどの人気の作品。

是非、読んでみて欲しいです。

 

 

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