2020年本屋大賞ノミネート10作品を読んでみて
個人的な考察をしてみました。
※あくまで個人的な考えです。
※どれも素晴らしい作品のため、とても長い記事になります。
簡単な紹介と作品別オススメしたい層
詳しい紹介は、各リンクより個別記事に飛んでください。
水で暈して、墨で章る水墨画の奥深さと美しさにうっとり。
水墨画の知識がない人間でも入り込める内容と、水墨画を描く際の描写が美しい。
主人公の成長にも、心が温かくなります。
【水墨画の世界に魅了されたい】【芸術やアートが好き】【ミステリー要素がないのにメフィスト賞を受賞した作品が気になる】
こんな方にオススメしたい一冊。
書店員さんからの支持も多い、書店あるある満載の作品。
書店員さんってこんなことまでするの!?という驚きや、クスっと笑ってしまう個性あふれる登場人物が面白い。
【書店好き】【温かくも笑える本が読みたい】【店長のクレイジーさに驚きたい】
こんな方にオススメしたい一冊。
AID(精子提供)というとても深い内容であり、人が生まれて 生きて そして いなくなるという命について考えさせられる作品です。
気持ちが落ちる描写も多めですが、家族について考えて、心温かくなる場面も。
【女性】【いずれは子供は欲しい】【子の親である】
こんな方にオススメしたい一冊です。
とても感動した作品です。アイヌ民族の歴史がここにあります。
自分たちに誇りを持って生きてきた民族。その素晴らしさへの知識不足が恥ずかしくなりました。
【歴史が好き】【明治維新後の歴史の裏側が知りたい】【アイヌ民族は何となくだけ知っている】
こんな方にオススメしたい一冊です。
実在した建築家ブルーノ・タウトの生涯と椅子を巡って繰り広げられる美しいミステリー。
建築業界の専門知識など、難しい描写も多いですが、時に熱くなり、時に感動で涙する。
人間ドラマや男の友情に熱くなりました。
【建築好き】【バブル世代】【殺人や事件とはかけ離れた美しいミステリーが気になる】
こんな方にオススメしたい一冊です。
誰もが知っている「日本昔話」。昔話の常識が覆される世にも恐ろしい物語。
普通に考えればゾッとしてしまう内容ですが、不思議と笑えてくる面白ミステリー。
元の話をうまく活かして繰り広げられる、多くの謎に驚愕します。
【大人(子供には読ませないで)】【ミステリー好き】【謎解きに自信がある】
こんな方にオススメしたい一冊です。
本屋大賞ノミネート作品で唯一の上下巻。
長く思うかもしれませんが、読み始めると一気読みしてしまうファンタジー&医療ミステリー。
ファンタジーな世界の描写が美しく、うっとりします。
【ファンタジーはあまり興味がない】【感動したい】【美しいファンタジーの世界を冒険したい】
こんな方にオススメしたい一冊です。
ミステリーにおける賞を三冠も受賞している、まさしく「このミス」にふさわしい作品。
なんだかラノベっぽいなーなんて思っていたら騙されます。
大どんでん返しとはこういうこと。
【このミス好き】【伏線好き】【ミステリアスな女性が好き】
こんな方にオススメしたい一冊です。
温かく、優しい気持ちになりながらも、命の尊さを改めて知る作品です。
個性豊かな登場人物たちがまた面白い。
お腹が空くということは、生きている証。
【優しい気持ちになりたい】【自分の限られた時間を大切にしたい】【美味しそうなご飯描写がある作品が好き】
こんな方にオススメしたい作品です。
ネットにはびこる不寛容。自分が信じているものは果たして真実なのか。
愛ではないけどそばにいたい大切な存在。
愛の形も人それぞれ。自分に素直に生きていく。
【周りの目を気にしがち】【浮世離れした人】【自分に素直になりたい】
こんな方にオススメしたい作品です。
感情別のカテゴリー分け
笑える描写有り=【店長がバカすぎて】【むかしむかしあるところに、死体がありました。】
感動で涙=【熱源】【ムゲンのi】【流浪の月】
美しい描写や表現=【線は、僕を描く】【ムゲンのi】
心が温かくなる=【夏物語】【ノースライト】【ライオンのおやつ】
驚愕のラスト=【店長がバカすぎて】【ムゲンのi】【medium霊媒探偵城塚翡翠】
一気読み=【むかしむかしあるところに、死体がありました。】【ムゲンのi】【medium霊媒探偵城塚翡翠】
考えさせられる深い内容=【夏物語】【熱源】【流浪の月】
Twitter上での反応
※個人的に作品のツイートを見ていった際の感覚。
※フォロワー様からもらった反応を見ての考察です(読了ツイートへのいいね数は読了時期によるフォロワー数や時間が異なるため除外します。)。
私のTwitterアカウント(読書アカウント)のフォロワー様からの評価が高かったなと感じた作品が以下になります。
【線は、僕を描く】本屋大賞はこれだという声を数件いただきました。
【熱源】直木賞受賞というだけあり、話題性も高く、支持している方が多いように思いました。
【ムゲンのi】作品も素晴らしいですが、人気作家である知念実希人さんはやはり人気者です。
作家さん自身がアカウントを持っていてTwitter上でもかなり活動されているのが【ムゲンのi】の作者である知念実希人さんでした。
フォロワー数もダントツ!
読者のツイートをマメにRTしていたり。これには人気なのも納得です。
個人的コレ!!
ノミネートされるのにも納得の、どれも本当に手にして良かったと思える作品です。
そんな10作品の中から1つを選ぶ!となると…
とても悩みましたが、私なら【流浪の月】を選びたいと思いました。
気持ち良い内容とは言えませんが、人それぞれの思想や、自分の意思を大切に貫き通す。
そういった部分がが深く心に突き刺さり、なんだか励まされる作品でもありました。
個人見解なので、自分の置かれている環境なんかで左右されると思います。
皆さんは「これっ!!」という作品と決め手はありましたでしょうか。
本屋大賞予想
個人的一冊とは別に。本屋大賞を勝ち取る作品はこれなんじゃないかと考えてみる。
本屋大賞とは、書店で働く書店員さん(アルバイト、パートも含む)の投票から決定するものです。「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分のお店で売りたい」と思う本を選ぶこと。
お客様にお薦めしやすい作品とは。
また、過去の受賞作品を見てみる。
2019年本屋大賞(第16回) 【 そして、バトンは渡された 】瀬尾まいこ
2018年本屋大賞(第15回) 【 かがみの孤城 】 辻村深月
2017年本屋大賞(第14回) 【 蜜蜂と遠雷 】 恩田陸
直木賞を受賞し勢いもある【熱源】も個人見解での候補に上がっていました。
しかし圧倒的な評価を誇る【線は、僕を描く】が受賞するのではという考えに至りました。
良い作品だったのはもちろんなのですが、映画化の宝庫とも言われる「本屋大賞」。
映画化されることも考慮した結果この考えに至りました。
どれも映画化してほしい作品ばかりなのはもちろんです。
映画化がとても難しそうな作品もチラホラ…でも観てみたい。
本屋大賞スケジュール
2019年12月1日(日)一次投票、発掘部門、翻訳小説部門、投票スタート
2020年1月5日(日)一次投票、発掘部門、投票締め切り
2020年1月21日(火)ノミネート作品発表、二次投票スタート
2020年2月11日(火)翻訳小説部門、投票締め切り
2020年3月1日(日)二次投票締め切り
2020年4月7日(火)大賞作品、発掘部門、翻訳小説部門の結果発表
4月7日の火曜日に、いよいよ大賞が発表されます。
どの作品が受賞するのか、今からドキドキです。
残りわずかですが、皆さんも色々と予想をしてみてはいかがでしょうか。
選ばれるだけの素晴らしい作品が勢ぞろいの本屋大賞ノミネート作品。
来年も全作品に目を通したいなーと、新しい楽しみが増えました。
ここまで読んでくださった読者様、ありがとうございます。
今回とても個人的な意見を多く含んでいるため、自分勝手な記事なっていることをここにお詫び申し上げます。