ブランチBOOK大賞2021受賞!
2022年本屋大賞ノミネート作品!
第12回山田風太郎賞候補作品!
このミステリーがすごい! 2022年版(宝島社)国内編 8位!
週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門 6位!
ミステリが読みたい! 2022年版(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 8位!
2022本格ミステリ・ベスト10(原書房)国内ランキング 4位!
新世代青春ミステリー!
浅倉秋成 著
初読みの作家さん。
『ノワール・レヴナント』;第13回講談社BOX新人賞Powers。
『教室が、ひとりになるまで』:第20回本格ミステリ大賞、第73回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にWノミネート。
ミステリ界の新星なんて言われているみたいです!
今回読んだ【 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 】も面白かったですが、他の作品も面白そうですね。
1989年生まれ…。
最近自分より年下の作家さんも見かけるようになってその天才的頭脳と自分を比べて胸が痛い…。
漫画原作者でもあるのですね!
とにかく物語の構成がすごかったです。
先が気になって気になって、ラストまでずっと面白かった!
本屋大賞発表前にもう物語でドキドキしっぱなしでしたよ。
『ドキドキ』をありがとうございます。
大変光栄なことに拙著「六人の嘘つきな大学生」が2022年本屋大賞にノミネートされました。応援してくださった読者の皆様、書店員の皆様、本作にかかわってくださったすべての皆様、心よりありがとうございます。大賞の決定は4月6日だそうなので、しばらくドキドキしながら待ちたいと思います。 https://t.co/88pU4uW6w3
— 浅倉秋成 (@akinari_asakura) January 20, 2022
六人の嘘つきな大学生 あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。
個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。
彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
出典 : 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本)
株式会社スピラリンク。
若者に大人気のSNSスピラを運営する企業。SNSの登録者は1500万を突破。
そんなスピラリンクが新卒採用をスタート!
初任給50万、誰もが憧れる社風に応募者数は5000人を越えた。
最終選考に残ったのは男女6人。
6人全てを採用する可能性もあるため、力を合わせてチームディスカッションを成功させる。
…はずだった。
本番まで残り日数わずかのある日、スピラリンクからの突然の採用方針変更の知らせ。
採用への枠が1枠に変更されたのだ。
まさに、チームが一丸となってきていた瞬間だった。
突如として敵と化した仲間。
そんなギクシャクした空気の中、スタートする本番のディスカッション…。
恐ろしい騙し合いの『ある事件』が始まる。
六人の嘘つきな大学生たち
波多野 祥吾(はたの しょうご)
立教大学で経済学部を専攻。散歩サークル所属。
探究心は人並み以上。
嶌 衣織 (しま いおり)
早稲田大学で社会学を勉強中。小柄で色白。
上品かつ、頭脳明晰な女性。
九賀 蒼太 (くが そうた)
慶應大学の総合政策学部所属。堀の深い目鼻だち、好青年。
場を仕切るリーダー的存在。
袴田 亮 (はかまだ りょう)
明治大学。ボランティアサークルで代表を務める。
大柄で身長は187㎝、高校時代は野球部キャプテン。
矢代 つばさ (やしろ つばさ)
お茶の水女子大学で国際文学を勉強中。誰もが認める美人。
海外旅行が好きで、語学力も身につけている。
森久保 公彦 (もりくぼ きみひこ)
一橋大学。縁なし眼鏡に鋭い目つき。
凄まじいデータ収集能力の持ち主。
6人みんなキャラが違っていて、いいチームなんですよね。
ディスカッションに向けての打ち合わせ中はもちろん。
互いを認め合うような素敵なシーンもあったり。
きっと素晴らしいチームディスカッションになるんだろうなと、温かい気持ちで読み進めていくのですが…。
そんな仲間たちは一通のメールで突如敵に変わる。
5000人をも応募人数から選ばれた6人。
仲間となれば心強い相手だからこそ、敵となるとかなり手強い。
長い時間を共にしたわけではなくても、この厳しい就職活動で出来た貴重な仲間。
苦楽を共にした仲間との戦いは酷いですよね。
自分だったら逃げずに立ち向かえるのか…。
なんてドキドキしながら読み進めました。
究極の心理戦
本番当日4月27日。
恨みっこ無しの熱い勝負が始まる!
一度は悪い空気になりながらも、互いを尊重し合い、順調に進んでいくディスカッション。
そこで物語のキーとも言える謎の封筒が登場。
誰が用意したのか、何が入っているのかも分からない封筒。
そんな封筒が、6人を変貌させていく。
割と気持ちの良い青春ストーリーをたどってきたのにここで物語の流れが急激に変化しました。
面白い!
怖い!
気になる!
人間の探究心って恐ろしいですよね。
やめておけばいいのに、真相が気になって気になってどんどんドツボにハマっていく。
登場人物たちはもちろん、読み手もハマっていく。
まったく先が読めなかったです!
というか、こうなるんじゃないかな…って予想をしてみるもまんまと裏切られ続けました!
そしてすごいのは就職活動が終わった後が更なる本番!!
事件は解決したかのように見えたところから怒涛の伏線回収!
浅倉秋成さんすんごいっ!!
ラストまでずーーーっと読む手が止まりませんでした。
ご飯作りながらも【 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 】のことで頭がいっぱい!
寝る間際もウトウトしては目を覚まして読み進めたくらい!
翌日睡眠不足。
割と遅読な私が1日で読み終えてしまったよ。
いやー爽快でしたね。
是非【 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 】で、共に心理戦に挑んでみてください。
そして最後の最後まで気を抜くな!