2021年本屋大賞ノミネート作品!
「キノベス!2021」第3位
話題作多数!
深緑野分 著
【 この本を盗む者は【電子特典付き】 (角川書店単行本) 】
深緑野分さん、数々の作品が直木賞や本屋大賞にノミネートしているミステリー作家さん。
元々、パート書店員さんだったところから本業作家さんへ転身をおきに沢山の作品を世に生み出しています。
Twitterで深緑野分さんの名前を出したところ【 ベルリンは晴れているか (単行本) 】を読んだという方が数名いました。
直木賞候補、大藪春彦賞候補、本屋大賞第3位、Twitter文学賞国内編第1位と、調べてみるとすごい作品!
(Twitter文学賞国内編というものを初めて知りました)
こちらの作品も読んでみたいと思っています。
この本を盗む者は あらすじ
「ああ、読まなければよかった! これだから本は嫌いなのに!」
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。
父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。
ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪いが発動し、街は侵食されるように物語の世界に姿を変えていく。
泥棒を捕まえない限り世界が元に戻らないと知った深冬は、探偵が銃を手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、様々な本の世界を冒険していく。
やがて彼女自身にも変化が訪れて――。
「呪われて、読む。そして書く――私たちは!」
主人公、御倉深冬は読長町で古くから名の知られている御倉家の人間。
そんな御倉家には、大正時代からコレクションされた貴重な書物たちが眠る御倉館がある。
深冬の叔母のせいで、その本たちにはある恐ろしい呪いがかけられることに。
不思議な呪い、ブックカース。
本嫌いな深冬はそんな呪いに立ち向かう!
嫌いな本に触れていくことで変わっていく深冬の気持ち。
そして知らされていなかった真実。
Amazonのあらすじ部分には、あの森見登美彦氏の推薦!の文字も!!
壮大なファンタジー
読む前から気になっていたタイトル。
しかし、タイトルからは想像ができないファンタジーの世界が広がっていました。
あらすじにもあるように、ブックカースという「呪い」が物語の中で重要になってきます。
この「呪い」が少し複雑!
少し読んでは巻戻って、少し読んでは巻戻って。
と色々確認しながら読み進めていきました。
(個人的に読解力が低いという点もあって…。)
あくまで個人的に見解なのですが、去年の本屋大賞ノミネート作品である知念実希人先生の【 ムゲンのi(上) 】のような想像力を掻き立てられるファンタジーだったなと思いました。
サラッと読み進めるのは難しかったです。
物語の舞台である読長町は、本好きにはたまらない、まさしく本が溢れている町です。
多くの書店が並び、町の神社「読長神社」には本の神が祀られています。
本好きの観光名所にもなっている読長町、そんな町が存在したら訪れてみたいとワクワクしました。
主人公の深冬の本に対する想いの変化も見どころの一つですね。
読書好き!想像力が豊かなファンタジー好き!!
な方は是非とも手に取ってもらいたい一冊!
2021年本屋大賞ノミネート作品。
他の作品とはまた異なる内容で面白かったです!