【 食べる女 決定版 / 筒井ともみ 】

食べる女 筒井ともみ 小説

食欲と性欲

 

美味しいものを食べている時、愛しいセックスをしている時、女は一番幸せになれる。

食と性をテーマにした、24の美味なる短編集。

 

台所で立ったまま、卵かけご飯をすする女。

心地よいセックスの後、一杯のラーメンを楽しむ女。

美味しそうな料理に釣られて、自分の城の城門を開けてしまう女。

ひき肉が好きすぎて、ひき肉のようになった女。

父のために作っていたポテトサラダを他の男のために作る女。

 

食と性。女の本能に寄り添う美味しい食べ物たち。

女性なら共感してしまうような、辛く甘い恋心や、食や性へのこだわり。

読了後はとても欲求深くなっているかもしれません。

 

飯テロ

 

24の美味しいご飯描写もあり、まさに飯テロ本。

読んでいると、お腹が空いてきます。

胃袋を掴まれるのは男だけではないのです。

 

卵かけご飯、ラーメン、サンドイッチ、ピクルス、冷奴、白玉、ワンタンスープ、おはぎ、ポテトサラダ…。

卵かけご飯さえも美味しそうに見えてくる。

 

どのお話、どの料理も美味しそうでしたが、私が一番印象に残ったのがポテトサラダでした。

 

 

「花嫁の父」というお話に出てくるポテトサラダ。

父のために娘は毎週ポテトサラダを作ります。

そんなポテトサラダを父以外の男性に作ることになるという、温かい気持ちになるお話です。

最後にはちょっとしたオチがあったり…。

このポテトサラダが美味しそうで、私もすぐにポテトサラダを作りました。

ポテトサラダってその家庭の味が出る料理だと思います。

あなたが思うポテトサラダにはどんな具材が入っていますか?

簡単で素朴なポテトサラダですが奥が深いのです。

 

お腹が空くのはもちろんですが、自分も作りたくなる気持ち。

お話を読み進めながら、その時の気分で料理なんてのもまた楽しいですね。

 

映画版「食べる女」

 

この「食べる女 決定版」は「食べる女」に「続・食べる女」の一部を加え、再編集されたものです。

 

 

そしてこれらの作品を原作として、2018年には映画化もされています。

この映画版もまたとても面白いのでおすすめです。

 

小泉今日子

沢尻エリカ

前田敦子

広瀬アリス

山田優

壇蜜

シャーロット・ケイト・フォックス

鈴木京香

この、年齢も職業も性格も違う8人の女性たちが、食と恋に試行錯誤し、翻弄され、翻弄していく物語。

原作では繋がることの無かった一つ一つの物語。

映画版はそんなバラバラのお話がうまいこと繋がっていく!

この繋がりと流れが、原作を読んだ人には、ワクワクとテンションを上げてくれる要素になること間違いなしだと思います。

原作を読んだことがあるという方は、是非とも映画版も観てほしい。

原作を読んだことがない人は、映画版とまとめて楽しんでほしい。

 

作中の、女は歳をとる度に、男につける条件が増えていく。

これがずっと刺さっている私です。

 

24の短編には「食べる男」という男性視点のお話もあります。

是非、男性も手にとってほしい作品でした。

 

 

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