大人気シリーズ
相沢沙呼 著
【 invertⅡ 覗き窓の死角 】
5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部突破『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く、シリーズ3作目。
1作目【 medium霊媒探偵城塚翡翠 】
2作目【 invert 城塚翡翠倒叙集 】
1作目の【 medium霊媒探偵城塚翡翠 】はミステリ5冠と、本屋大賞にノミネートされたことにより話題となった作品です。
あざと可愛い城塚翡翠が事件の真相を追っていく大人気シリーズ。
今作の表紙…そんな可愛い翡翠ちゃんの目には涙が!!
invertⅡ 覗き窓の死角 あらすじ
反転、再び。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
嵐の山荘に潜む若き犯罪者。
そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。
犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。
だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。
その理由とはーー。
出典 : invertⅡ覗き窓の死角
invert=反転
invert
in・vert
【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
前作の【 invert 城塚翡翠倒叙集 】を読んでいる方はご存知『反転』の意味。
medium→invert…と来たら次は何かな?
なんて思っていたらinvertⅡなのですね。
以前、作者の相沢沙呼さんがこの『反転』なる作品が描きたいがためのmediumだったとどこかで言っていたような。
ということは続編が出るとしたら今後はⅢ、Ⅳと続いていくのか?
ちょっと気になるところです。
後、翡翠ちゃんと言えば1作目の霊媒探偵という印象が強いですが、あれはあくまでmediumの作中の中だけのことで霊媒探偵ではないんですよね?
結構ネットで見かける霊媒探偵城塚翡翠の文字。
霊媒探偵城塚翡翠シリーズというとちょっと違うのか。
はわわてへぺろこっつんこ
シリーズの主人公でもある城塚翡翠。
そんな彼女といえば「はわわ」「てへぺろ」「こっつんこ」と言ったぶりっ子特有の言葉使いと、あざとい仕草。
今作も健在でしたね。
…むしろパワーアップしている?
一見女性からは嫌われそうなこのような仕草。
個人的にも苦手な女性像なのですが、翡翠ちゃんはそれをうまいこと利用して犯人を揺さぶっていきます。
そのじわじわと揺さぶり追い詰めていく描写はちょっと気持ちが良かったり。
https://twitter.com/Aya2020book/status/1572797542735425539?s=20&t=HBefMEl-sI6Id_LNvRGO4w
可愛らしく、周りからはチヤホヤされていて、煌びやかな日常を送っているように見える翡翠ちゃん。
これまでの作品では謎に包まれていた彼女の過去。
そんな過去が今作では少し顔を出してきました。
彼女の助手をつとめる千和崎真との出会いや関係性も気になるところ。
今作【 invertⅡ 覗き窓の死角 】では、『生者の言伝』と『覗き窓の死角』の2つの作品が収録されています。
個人的には『生者の言伝』が好みでした。
完全に気を抜いていてやられた!
表題作でもある『覗き窓の死角』の方も面白かったでけどね。
あざと可愛い翡翠ちゃんといえば、やはり犯人である男性を揺さぶり追い詰めるあのシーン…しかしそれが通用しないような敵が!
あまり詳しいことは書かないでおきますが、ちょっといつもとは異なる翡翠ちゃんが見れるかも。
1作目の【 medium霊媒探偵城塚翡翠 】がドラマ化したこともあり話題になっているシリーズ。
更なる続編を今後期待して待ちたいと思います。