ホラーの帝王
スティーヴン・キング 著
【 呪われた町 】
隠れた名作と言われるスティーヴン・キングの長編作品。
スティーヴ・キングと言えば『ショーシャンクの空に』や『シャイニング』など、映画化された話題作も多いアメリカを代表する作家の一人ですね。
私自身、映画もあまり観たことがなく最近になって色々と消化しようと思っているのですが…ホラーもの面白いですね。
「ホラーの帝王」という異名をもつなんて言われているとか。
ホラーは大好きなので、今後更に色々と手に取れたらと思っています。
また、帯には小野不由美さんの言葉が!
『屍鬼』の元ネタとの情報も。
そちらも読んで見たくなりました。
呪われた町 あらすじ
荒れ果てた屋敷が丘の頂から見下ろす町、セイラムズ・ロット。
そこに幼い頃に住んでいた小説家ベンが帰ってきた。
町は平穏に見えたが、ある夜、ベンは丘の上の屋敷に灯が点っているのを見る。
あの屋敷を買った者がいるのだ。
そしてある日、幼い少年が忽然と姿を消した……。
『IT』『シャイニング』の巨匠キングが、「恐怖の帝王」の名を不動のものとした名作。
出典 : 呪われた町
セイラムズ・ロット
メイン州の小さな町、セイラムズ・ロットが舞台となります。
主人公である小説家のベン・ミアーズ。
幼い頃にこの町に住んでおり、ある恐怖体験をしたことをきっかけに一度町を離れます。
しかし、そんな小説家が町に戻ってきたところから町に少しずつ異変が起こっていきます。
じわじわと迫り来る恐怖。
唐突的に襲われる恐怖ではなく、じわじわと変化を見せる町の様子がとても怖い。
この作品、登場人物が異様に多い!
というのも町の住人一人一人の様子が描かれているので、誰!?なんて確認することも多かったです。
しかし、そんな町を上げての変化や恐怖が緻密に描かれているため、恐怖も増しているのかなと思ったり。
恐ろしいウイルスがじわじわと感染していくような速度で徐々に…。
そして、作中に出てくるメイン登場人物でもあるマーク・ペトリー。
他の町から転校してきた頭脳派な少年。
この子がすごく好き!
勇敢なマーク・ペトリー少年。
蓄えた知識で様々な危機を乗り越えていくその姿がかっこいい!
大人顔負けのおマセなセリフも要チェック!
上下巻と長めの物語でしたが、情報量が多いということと、私の知識不足もあって、上巻は読み進めるのに苦労しました。
そんな私でも下巻は核心に迫っていくサスペンスホラーに魅了されてスラスラと。
何度か映画化もされているという今作。
何やら現在再映画化も進んでいるとか。
是非映画化前に原作を楽しんで見てはいかがでしょうか。
読む際には、ニンニクと十字架を用意することをおすすめします。
たまには太陽の下で、気持ちの良い公園での読書なんかも良いかも。