【 殺人依存症 / 櫛木理宇 】

小説

小説の形を借りた地獄

 

櫛木理宇くしき りう 著

殺人依存症

 

 

初読みの作家さんでしたが今年5月に【 死刑にいたる病 】が映画化されて話題になっていたのが印象強いです。

ホラーやミステリーを書く作家さんとのことで、発表されている作品はどれもゾッとしてしまうようなタイトル名揃い

 

 

TwitterのTLでも見かける機会が多く、手に取って見ました。

 

殺人依存症 あらすじ

 

息子を六年前に亡くした捜査一課の浦杉は、その現実から逃れるように刑事の仕事にのめり込む。

そんな折、連続殺人事件が勃発。

捜査線上に、実行犯の男達を陰で操る一人の女の存在が浮かび上がる。

彼女は一体何者なのか――。

息をするように罪を重ねる女と、最愛の家族を失い死んだように生きる刑事。

二人が対峙した時、衝撃の真実が明らかになる。

出典 : 殺人依存症

 

胸糞悪い

 

子供に対する性犯罪などが扱われているため、ある程度の胸糞悪さは覚悟していましたが… 。

想像以上に胸糞悪かった!

 

 

犯行に至る犯人の動機とか。

罪の意識が失われて、タイトルにもある『依存』となった人間の恐ろしさ。

でも、常識というレベルがもう異なっているのでしょうね。

怖い以前に理解が追いつきませんでした。

 

胸糞悪いのはもちろんですが、残酷な描写もあるため苦手な人にはおすすめできない…。

しかし、不思議と読む手は止まらず。

読み進めるのには気力が必要となりますが、何故そんな状況に至ったのか。

何故そんなことをしなくちゃいけなくなったのか。

という過程(詳しくは言えませんが)が気になりすぎて読んでしまった。

 

期待を裏切られる部分もあって、胸糞悪く顔をしかめながらも面白かったです。

 

作中で気になる部分があったのですが、続編があるとのこと!

ということでただいま続編である【 残酷依存症 】を読んでおります。

こちらもまた酷い…。

不思議とクセになるハードめなイヤミス

続編の展開も楽しみです!

 

 

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