【 火星の人 / アンディ・ウィアー 】

火星の人 アンディ・ウィアー 小説

 

2016年度ジョン・W・キャンベル新人賞受賞!

第46回星雲賞海外長編部門受賞!

『SFが読みたい!2015年版』ベストSF2014海外篇1位獲得!

 

Web小説から映画化まで

 

アンディ・ウィアー 著

【 火星の人

 

 

2015年に上映された映画【 オデッセイ [AmazonDVDコレクション] 】の原作。

アメリカのSF作家、アンディ・ウィアーによるSF小説です。

元々は、Webに掲載していた小説だったようでうですが、アンディ・ウィアーにより2011年に実費出版されたとのこと。

そして2014年にアメリカの大手出版社により再出版。

その翌年には映画化ですから、着実に知名度を上げ、爆発的な人気を得た作品なのですね。

 

火星の人 あらすじ

 

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。

だが、不運はそれだけで終わらない。

火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。

ところが――。奇跡的にマークは生きていた!?

不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。

出典 : 火星の人

 

不運な事故により火星に一人取り残されたマーク・ワトニー。

植物学者であり、メカニカル・エンジニアである彼は、自分が持ち得る力と知識を最大限利用し、生き延びる策を実行していく。

何度も辛く厳しいトラブルに巻き込まれながらも、一つ一つと向き合っていくマーク。

70億人が、彼の還りを待っている!

 

マーク・ワトニー

 

この主人公であるマーク・ワトニー。

彼がもはや、この危機を楽しんでいるかのように見えてくるほどにポジティブ

物語はマークの残したログ(記録)を中心に進んでいきます。

一日一日、少しずつ問題を解決していくマーク。

ぼくのケツは脳みそとおなじくらい、ぼくを生かすために働いてくれるというわけだ。

これ、とても好きなマークの言葉なのですが…。

なんで「ケツ」なのかは、是非読んでみてほしいです!笑

 

 

火星に一人きり。誰とも話せず。離れたクルーや地球の仲間たちの情報もないままの孤独なスタート。

火星という環境下で体調はもちろんですが、精神的にやられてしまいそうな状況。

そんな中でも前向きに、決して諦めないマークの姿に胸打たれました。

 

そして、孤独な火星で生き延びていく上で必要不可欠なのは、やはり宇宙飛行士としての訓練なのだなと思わせる描写がちらほら。

たくさんの厳しい訓練を重ねている「宇宙飛行士」。

並大抵の努力では任務は果たせないどころか、常に「死」と隣り合わせ。

お調子者なマークですが、やはりプロ。

専門的な知識を使い、試行錯誤していく姿はとてつもなくかっこいい!

 

以前この「火星の人」を「ダッシュ村」と表現しているSNSの書き込みを見かけたことがあるのですが…ちょっと納得。

 

映画「オデッセイ」

 

2015年に【オデッセイ】として映画化されました。

マーク・ワトニー役をマット・デイモンが演じていたのですがカッコ良かったですね。

陽気なマーク・ワトニーの人柄もピッタリだったと思います。

 

 

ですが映画版は、やはり少しあっさりでした。

何年もの大掛かりな物語を凝縮しているので無理もないのですが、原作を読んだ上で観た方が緊迫感を楽しめると思います。

 

しかし、文面だけだと理解するのが難しかった理系的部分も、映像化されたことでより理解できたんじゃないかな。

長い期間、火星で生活をしていくマーク・ワトニー。

そんな彼を演じたマット・デイモンの物語中での体型の変化も見どころです!

 

火星の人 】読了後は、映画でも火星の旅を楽しんでみてください。

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マークとの火星の旅、楽しみました!

 

 

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