【 自由研究には向かない殺人 / ホリー・ジャクソン 】

自由研究には向かない殺人 ホリー・ジャクソン 小説

 

 

 

ブリティシュ・ブックアワード受賞作品!

 

大ベストセラーの謎解きミステリー

 

ホリー・ジャクソン 著

服部京子 訳

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)

 

 

原書の【 A Good Girl’s Guide to Murder 】はAmazonで7000ものレビューが付くほどの大人気作品。

しかも星が4.6と、評価も高い。

Twitterでも大絶賛の声が次々と上がっているようで、タイトルで検索すると心惹かれるようなコメントの数々が流れていきました。

現に私もフォロワー様に紹介していただき手に取ったのですが…数々の絶賛の声に納得せざる得ない。

文庫本は早くも重版が決定!

期待を裏切らない、なんなら上をくる、是非とも読んでいただきたい作品です。

 

自由研究には向かない殺人 あらすじ

 

イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)”に取り組んでいた。

題材は5年前の少女失踪事件。

交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。

少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。

調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。

ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ!

出典 : 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)

 

主人公は女子高生のピップ(グラマースクールに通う17歳)。

ピップは自由研究として、5年前に自分の住む町で起きた少女失踪事件を調べることになります。

犯人は失踪した少女と交際していた少年とされ、事件は闇に葬られていた。

少年のことを知るピップは、彼の無実を証明しようと関係者へのインタビューを始める

そして浮かび上がっていく怪しい人影…。

自由研究にはとても向いていない驚愕の真相が明かされていく。

 

自由研究と殺人

 

翻訳小説って少し読みにくい印象が個人的にはあるのですが、とにかく読みやすかったです。

主人公ピップの関係者とのSNSでのやり取りや、事件関係者の相関図なんかのイラストも載っていて、ゲームの探偵パートを進めているような魅力がありました。

 

写真はイメージです。

 

何しろこの「自由研究」と「殺人」という、決して交えないテーマに驚かされますよね。

なんて興味がそそられるタイトルなんだろう。

殺人事件の真相を探る」なんてテーマ、よく先生もOKを出したもんだ。

まぁ、この辺のやり取りの描写もあるので是非読んで確認してほしいのですが…。

 

 

そして読みやすい理由がもう一つ。

話の展開のテンポがとても良いのです。

物語が進むごとに少しずつ新たな真実が姿を表したりして、ずっと飽きずに読み続けられる。

むしろグラフなんかにしたら、その面白展開はきっと右肩上がりに上昇しているはず!

というほどにどんどん引き込まれていく。惹きつけられていく。目が離せなくなる

割と遅読な私が、600ページを2日で読み終えるという快挙を成し遂げました。

 

主人公のことが好きになる

 

登場人物は一人一人に味があり、一人一人に物語があってそこも良い。

のですが、なんと言っても主人公のピップが素敵

事件の真相と向き合うひたむきさや、強い正義感

物語の途中ではその真面目な部分のせいで、ハラハラさせられたりもしましたが、ピップの人間性に胸打たれます。

一筋縄ではいかない問題も見え隠れして、私だったら途中でこんな自由研究なんて投げ出すよ!

と思ってしまうのに、誰かのために真っ直ぐと突き進むピップ。

そんなピップのひたむきさに助けられていく周りの人々。

目を瞑りたくなる、とても辛い場面もありましたが、ひたすらにピップを応援していました。

そんな彼女の事件との向き合い方も見どころの一つです。

 

この作品には続編が存在するみたいなのですが、その続編も2022年に翻訳刊行が決定されたとのこと。

(原書は【 Good Girl, Bad Blood (A Good Girl’s Guide to Murder, Book 2) (English Edition) 】)

少し成長したピップにまた会えると思うと、今から楽しみですね。

English Editionで調べるとBook3まであるのかな。

ということはまだまだ楽しめる…。

 

是非【 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) 】で彼女と共に自由研究を遂行していきませんか。

きっと彼女の素晴らしいワトソンにあなたもなれるはず。

 

 

 

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