【 犬がいた季節 / 伊吹有喜 】

犬がいた季節 伊吹有喜 小説

 

2021年本屋大賞ノミネート作品!

 

門出の決断

 

伊吹有喜 著

犬がいた季節

 

 

映画化やドラマ化されている作品が多いイメージの伊吹有喜さん。

直木賞候補になった作品も数作品あり、話題作も多い作家さんです。

 

ミッドナイト・バス (文春文庫) 】【 雲を紡ぐ (文春e-book) 】は記憶にも新しい、有名作品ですね。

 

今作は、とある高校の生徒たちを軸に、移り変わっていく時代の変化が描かれています。

伊吹さんはインタビューで、18歳の頃のこと・就職への決断について話されていました。

 

高校生の頃、弁護士になりたかった伊吹さん。

上京するも、自分は法律家には向いていないかもしれないと悩んでしまいます。

そんな時に知人から仕事を紹介されるも、好きな雑誌や本への憧れが捨てられずダメもとで出版社の試験を受けたそうです。

その試験で見事採用が決まり、出版社で働くことになります。

その後、フリーライターをしながら書いた作品で小説家としてデビュー。

 

今作【犬がいた季節 】には、そんな伊吹有喜さんの若い世代に向けた、「人生の門出に自分で下した決断に自信を持って突き進んで欲しい」という応援のメッセージも含まれているのです。

 

犬がいた季節 あらすじ

 

1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。

「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。

初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。

昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。

出典 : 犬がいた季節

 

三重県にある高校の生徒たちを軸に、昭和から令和にかけての時代の移り変わりが描かれた物語。

その高校に迷い込んだ白い犬「コーシロー」。

大人でもない…子供でもない…不安定な年齢である18歳。

そんな18歳の青春時代を見つめてきたコーシロー。

 

変わっていく時代の中で、変わらないものがそこにはありました。

それは希望や、勇気。

前を向いて歩んでいくための作品です。

 

昭和・平成・令和

 

物語は、昭和63年度卒業生、平成3年度卒業生…と章で時代が進んでいきます。

その時代の流れが描かれており、懐かしい描写が沢山ありました。

 

ポケベルで連絡を取り合ったり。

卵形のゲーム機で遊んだり。

ルーズソックスが流行ったり。

 

今の子たちは分かるかな。

いや…むしろ、そんな時代があったと知ってほしい。

そして就職や仕事で悩む若い世代にこそ読まれるべき作品なのかもしれない。

作中にも、悩みを抱えながら切磋琢磨していく登場人物が沢山登場します。

自分と重ねてみたり、そこに18歳の自分を見つけたり

 

 

作者の伊吹さんの経験談も含まれているかもしれません。

と言うのも、伊吹さんの高校にも犬がいたそうで、そこから物語が生まれたとのことです。

犬の「コーシロー」目線で見る高校生のちょっと体が痒くなるような青春。

眩しかったです。

 

そして読了後は絶対に見てほしい!

ブックカバーの下に隠されたあれを!

(読み終えるまで見ないで!!)

そこには驚くべき仕掛けが隠されていました。

是非【 犬がいた季節 】で、この仕掛けに心掴まれてみてください。

 

 

 

 

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