【 ソロモンの犬 / 道尾秀介 】

ソロモンの犬 道尾秀介 小説

 

犬の特性

 

道尾秀介 著

ソロモンの犬

 

 

人気の道尾秀介作品を淡々と読み進めているわけですが、話題の作品を先に読みすぎてしまって、こちらの作品はどうかな…と少し心配になりながら手に取りました。

結論から言って、そんな心配は必要なかった!

向日葵の咲かない夏 】【 カラスの親指 】等、有名な賞の候補になったりとした作品の前に読んでおくべきだったかな?

とか思ったのですけどね。

今まで読んだ、道尾秀介作品の中でも好きな作品となりました。

本当に、様々なテイストの作品を書かれる作家さんなんだなと改めて感動。

 

今作は表紙とタイトルからも分かるとおり、『』が登場。

そしてその『』の特性が鍵となる部分が面白い上に、今まで知らなかった世界に驚愕しちゃいました。

 

ソロモンの犬 あらすじ

 

大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。

いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。

陽介は助教授のひとり息子だった。

あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう?

居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。

そして予測不可能の結末が…!

青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。

出典 : ソロモンの犬

 

ソロモンの指輪

 

急な雨降りにやられて、主人公の秋内静あきうち せいは雨宿りのために不思議なカフェへやってきます。

そこに後からやってきた同級生の友江京也ともえ きょうや巻坂ひろ子まきさか ひろこ羽住智佳はずみ ちかの3人。

4人の間で交わされる、ある事件への議論。

椎崎陽介しいざき ようすけの死の真相と、姿を消した1匹の犬の行方は。

 

謎が多い事件の真相を解明しようとする主人公の秋内。

ソロモンの指輪

ソロモンの王は魔法の指輪を嵌めて、獣ら鳥や魚と語った。指輪の魔力で、動物たちと語らうことができたと言う。

被害者である陽介を、引きずるように急に走り出した犬。

こんな魔法の指輪があればすぐにでも事件の真相が解明されるのに。

 

 

今作も見事な伏線回収!

なんとなく不思議に思ったあのシーンとあの場所。

そう言うことだったのか!とちょっとコミカルな仕掛けに驚愕しながらも、笑えてきたり。

軽快なリズムで物語は進んでいき、読み終わった後も爽快な気分でした。

相変わらずテンポがいい!

 

しかし『生と死』について考えさせられる場面も。

自殺をする生き物って人間だけらしいですよ。

他の生き物は皆その生涯を終えるまでに必死で生きている…。

 

作中に出てくる動物生態学者の間宮未知夫まみや みちお

ミチオ!!

秋内たちの通う大学の先生でもあるのですが、この先生がいいキャラ。

動物に対する様々な知識を披露する場面が特に好きで、その博識な部分も魅力的でした。

この作品を書く上で、道尾秀介さんも色々と調べられたのだろうな。

 

 

ソロモンの犬 】で得た知識を早速実家の愛犬に試してみようと思います。

そして、男性陣。

気になる女性にはいつもより少し低めの声で話しかけてみましょう。

 

 

 

Aya@読書 (@Aya2020book) / Twitter
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