【 ハーモニー / 伊藤計劃 】

ハーモニー 伊藤計劃 小説

 

第40回星雲賞(日本長編部門)受賞!

第30回日本SF大賞受賞!

ベストSF2009 国内篇第1位!

 

最後の長編作品

 

伊藤計劃 著

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

 

 

前回紹介させていただいた【 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

http://aya2020book.com/虐殺器官/

の更に未来の話と言われている作品であり、伊藤計劃の最後となる長編作品です。

34歳という若さでこの世を去った伊藤計劃。

癌との闘病生活中の執筆はどんなに辛いものだったのでしょうか。

特にこの【 ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 】は、苦しい抗癌剤と放射線の治療中に書き上げたこともあり、作中にはそんな悲痛な叫びも含まれていたんだと思います。

「両足がなくなってもいいから、僕はあと20年、30年生きたい。書きたいことがまだいっぱいある

そんなことを言っていたそうです。

最期の最期まで書くことにこだわった天才SF作家伊藤計劃。

もっと沢山の作品を見てみたかった。

悔やまれる部分もとても多いですが、こんなにも素晴らしい作品を世に残してくれたことに感謝いたします。

 

ハーモニー あらすじ

 

21世紀後半、“大災禍”と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。

医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。

そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―それから13年。

死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、ただひとり死んだはずの少女の影を見る―『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。

出典 : ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

 

未知のウイルス蔓延「大災禍」をきっかけに、高度な医療経済社会が築かれて、健康第一を謳う「生府」が誕生する。

そんな「生府」が築き上げていく体制の一環として導入されるプログラム「Watch Me」。

これを体内に埋め込まれた人間はこの機器のお陰で健康が常に管理されるようになる。

管理されすぎる世界に疑問を持ち始めるカリスマ的少女・御冷みひえミァハ。

その意志に賛同する霧慧きりえトァンと零下堂れいかどうキアン。

3人の少女はそんな生府に対抗し死を選ぶが…。

全ての人が望むユートピアとは何か。

 

ユートピアと見せかけたディストピア

 

常に管理されている健康。

健康を害するもの、酒やタバコや薬は一部地域を除いて排除された。

紙媒体や書籍もなくなり、全てはデータとしてDLする世界。

自分のいう人間のデータを常に開示することで、自分自身を自分以外の全員に人質として差し出す

そして安定と平和と慎み深さを保っていた。

 

 

あまりにも管理されすぎている世界。

そこには人の意志や思考はあるのだろうか。

「善」で埋め尽くされているこの世界。

憎しみや、苦しみ、悲しみ…。

そんなマイナスな感情が無い世界。

下手な意志や思考を人々から無くしてしまう、負の感情を呼び起こさない平和な世界。

それこそユートピア!

平和とはなんだろう。全ての人が望むユートピアとは本当にそれで良いのか。

あなたはどう答えを出しますか?

平和な世界、自分が望む世界について考えてみる…。

 

作中に出てくるHTMLのタグ表現にも注目してほしい。

わからない場合はタグ検索をしてでも意味を解いてほしい。

伊藤計劃の表現の仕方に鳥肌が立つはずですから。

 

<strike>カプレーゼは当分食べることができないかもしれない </strike>

 

 

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