【 カラスの親指 / 道尾秀介 】

カラスの親指 道尾秀介 小説

第62回 日本推理作家協会賞 受賞!

第140回 直木賞ノミネート作品!

第30回 吉川英治文学新人賞ノミネート作品!

 

道尾秀介の真骨頂がここに!

 

道尾秀介 著

カラスの親指

 

 

「このミス」常連作家の道尾秀介、最初の直木賞ノミネート作品。

コン・ゲームものであり、それまでの道尾秀介作品の中でも、最もコミカルなドタバタ劇のタッチの作品とのこと。

詐欺師を生業としている主人公の物語なのですが、道尾秀介さんはこんなことをインタビューでおっしゃっていました。

ただただ詐欺が繰り返されるだけでは面白くないので、物語自体にひとつの大きな仕掛けを用意したんです。展開をスピーディーに派手にして、そっちに気を取られているあいだに裏でとんでもなく大きなことが起きている、という狙いで。

出典 : 道尾秀介さん累計600万部突破記念フェア特別インタビュー

まさにその仕掛けにやられた一人です。

今作でも見事に騙され、魅せられました。

 

カラスの親指 あらすじ

 

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。

ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

やがて同居人は増え、5人と1匹に。

「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。

各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?

息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。

出典 : カラスの親指

 

道尾秀介マジック

 

ところでみなさん、マジックといえば、理想的な詐欺と理想的なマジックの違いをご存知ですか?

詐欺師もマジックも、どちらも対象者を『騙す』わけですよね。

では、その理想な形と違いって分かりますか?

 

 

物語は詐欺師を生業とする武沢竹夫(タケさん)と鍵屋の入川鉄巳(テツさん)が出会うところから始まります。

テツさんはタケさんの家に転がり込むように居候。

そしてある日、街で出会った少女も一緒に暮らすことになります。

気付けば同居人は増え、5人と1匹の生活がスタート。

この5人、それぞれに物語があり、辛い過去に縛られていたり…。

 

道尾秀介さんの物語って、登場人物一人一人が濃いというか、しっかりと役目を果たしていますよね。

ちゃんと各自にスポットライトが当たる。

どの登場人物も味があって良いんですよね。

 

そして、そんな奇妙でちょこっと愉快な共同生活は長くは続かない。

それぞれが自分の過去に立ち向かうべく、ある作戦を決行する。

愉快な物語は一転、その大計画にハラハラドキドキ!

と思いきや…またもや道尾秀介マジックにしてやられた!!

騙されました。

それも盛大に。

今作も見事な伏線回収にただただ呆然としてしまった。

いやー、面白かったです!

ネタバレになるのであまり触れられないのが悲しい。

 

この【 カラスの親指 】2012年には映画化もされましたね。

実はこの映画版の方は一度観ているはずなのですが、うろ覚えでして。

改めて観て見ようと思いました。

 

そして続編があることを最近知りました。

カエルの小指

カラスの次はカエル

今作の【 カラスの親指 】というタイトルの意味を回収していた描写があったのですが、それがまたいい!

だからこのタイトルなのか!と感動しちゃいました。

なのでこの「カエルの小指」というタイトルがどういった意味を持っているのかが気になります。

いずれこちらの続編も読んでみようと思います。

 

 

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