【 いぬ / ショーン・タン 】

いぬ ショーン・タン 絵本

わたしと、きみ

 

ショーン・タン 著

岸本 佐知子 翻訳

いぬ

 

 

2年前に出会って、衝撃を受けた【 アライバル 】。

【 アライバル / ショーン・タン 】
世界各国29もの賞を受賞した衝撃作品 「文字のない本」 一切文字がない絵だけの本。 しかしながら、クオリティの高いサイレントムービーを観ているかのように物語りが自然と入り込んでくる。 文字がないからこそ、人それぞ...

ショーン・タンを知るきっかけになった作品でした。

今作も、ショーン・タンの独特でいて美しい絵に魅せられました。

 

【 内なる町から来た話 】という短編集の「いぬ」についての一編がピックアップされた今作。

 

 

原作の短編集は、さまざまな動物たちと人間が繰り広げる25の物語と絵。

ということでこちらも欲しくなってしまいました。

 

生きているもの

 

「僕は人間と動物や植物の違いがどこにあるのか、小さい子供のころはよくわからなかった」

以前、ショーン・タンはこう語っていたそうです。

確かに、彼が描く物語に出てくる動物と人間の間には『主従関係』をあまり感じません。

 

アライバル 】は文字がなく、絵で物語を見ていく作品でしたが、今作はしっかり文字もある。

しかし、ショーン・タン独特の「絵」から感じ取れる「にんげん」と「いぬ」との関係性にグッときてしまいました。

 

言葉でのやり取りなんて無くても、強い絆で結ばれている「にんげん」と「いぬ

何も言わずともそっと寄り添ってくれる相棒

私自身も「いぬ」との出会いや別れを経験しました。

色々と思い出すものも多くありましたが、「いぬ」との生活を経験していない方でも「動物好き」なら感じるものが多いと思う素晴らしい作品でした。

 

 

いぬ」に限ったことではない。

ねこ」だって、「とり」だって…。

共に生活しているペットという枠を超えたかけがえのない大切な相棒・家族

私も今後、「いぬ」との思い出が増えるたびに、この【 いぬ 】を思い出すことでしょう。

 

 

 

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